蝉の音の不在が晩夏に似つかわしくない日照りに晒される私に、意識の遣りどころを見失わせ夢うつつに河原へと目を伏せさせる。 捲り上げたズボンの裾に手を添えながら白く揺らめく川面を掻き分けていく二つの人影を行き道で見かけたからこそ川べりに下ったの…
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