海底撈月

手遊び

日記

蝉の音の不在が晩夏に似つかわしくない日照りに晒される私に、意識の遣りどころを見失わせ夢うつつに河原へと目を伏せさせる。

捲り上げたズボンの裾に手を添えながら白く揺らめく川面を掻き分けていく二つの人影を行き道で見かけたからこそ川べりに下ったのだが、這いまわる蟻とぎろぎろという鳴き声だけがいつまでも頭の中を反響して足を堰んでいた。

 

 ケンタッキーの月見サンドを食べた。何か、月見バーガーって卵のぷりぷりした食感しか頭に残らないな。遠すぎてソフトクリームを食べて自分を鼓舞しないと、とても辿り着けなかった。31℃もあるんじゃない。明日は雨のようだし。

結局、ベンチでボーッと河原の雑草の名前を調べたりしているうちに気分が上がってきて1時間ほど石をひっくり返したりして川の中を散策していた。落差工とか人工物のせいなのか、小魚とタニシが少しと、ようやっと蟹を見つけて満足して帰路についた。

今は帰って、大きなチョコチップクッキーを作り終えたところでこれを書いている。

そのような感じです。

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